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ハエ

ハエは、屋外から飛んできて家に侵入する厄介な害虫です。ほとんどのものは人を噛んだり刺したりすることはありませんが、不衛生な場所に止まることも多いことから、病気を媒介することが多く、O-157が流行した時にもハエよる媒介が確認されました。家の中に病原体を持ち込まないためにも駆除しておきたい害虫のひとつです。しかし、ハエの場合は、発生源が堆肥や腐敗した食品、動物の死体などになり、ゴミ処置場や屋外などが多いのでなかなか発生自体を食い止めることは難しいのが現状です。もちろんゴミ処理場などでもハエが発生しないように薬剤などはしようしていますが、完全に浸透させることはできない上、ハエは卵から成虫になるまで2週間程度と非常に短い期間で成長して繁殖を繰り返すので発生させないのが難しいのです。よほどの環境でない限り、家の中で発生するということはほとんどありませんので、家屋内に大量のハエが現れることはありませんが、餌を求めて外から侵入してくることはあります。一匹であっても病気を媒介する可能性はありますので、やはり対処することは必要です。家庭におけるハエ対策としては、まず侵入を許さないことです。窓には網戸をつけ、ドアは開けたらすぐ閉める。これだけでハエの侵入はかなり食い止められます。それでも入ってくる場合や、店舗など締め切っておくことが難しい場合には、殺虫剤などで駆除するか、ハエ用の駆除剤を使います。昔から使われているハエ取り紙は、天井からガムテープのような粘着性の紙を吊るしておくものですが、これはイエバエがぶら下がった紐なども止まる習性を利用しているもので、意外と効果的です。ハエは飛ぶスピードが速く、かなりの距離を移動することがわかっているので遠い発生源からも訪れます。どんなに清潔にしていても入ってくる可能性はあるのですが、まずハエに狙われないように食品などはできるだけ出しっぱなしにせずに、冷蔵庫や戸棚にきちんとしまう習慣をつけ、汚れたものはすぐに片づけるように心がけましょう。

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