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蚊も日常的に悩まされる害虫のひとつです。昔から蚊が媒介すると言われていた日本脳炎は、現在では非常に稀な病気になっているのでそれほど心配はありませんが、刺されると非常に痒いのが厄介です。また、まだ日本国内での発症例はありませんが、アメリカなどでは蚊が媒介するウエストナイル熱などが問題になっているので、今後蚊が媒介する病気が流行る可能性もありますので、やはり刺されないに越したことはありません。蚊が人間を感知するのは、皮膚の温度や人が出す炭酸ガスによるものだと言われており、体温や汗の量などによって刺される数はずいぶん違います。蚊に刺されやすい人と刺されにくい人がいるのはそのためです。とはいえ、蚊に刺されないために体温のコントロールをするわけにもいきませんから、やはり対策としては蚊ができるだけ発生しないような環境を作ることが大切です。蚊は、水辺に卵を産んで幼生の頃は水中に生息します。これがボウフラです。成虫になると飛ぶようになり、家畜や人の血を吸いにやってきます。蚊を発生させないためには、まず水たまりをつくらないこと。川のように流れているところでは水と言ってもボウフラは生息しにくく、発生するのは水たまりです。かなり小さな水たまりであっても蚊の発生には十分で、屋外の鉢植えの受け皿や、空き缶の隅に溜まった水などで十分蚊は繁殖します。そのため、庭に水が溜まりそうものがあればできるだけひっくり返すなどして水たまりを作らないように工夫することで、発生する蚊はずいぶん減らすことができるのです。とはいえ、水田や下水溝、池などどうしようもない場所もありますから、完全に蚊が発生しないようにするのは困難ですし、家の周りで発生しなくても蚊は飛んでくるものです。刺されないような対策としては外に出るときは短時間でも防虫スプレーを使ったり、蚊よけのグッズを常に身の回りに置いておくなどの方法があります。家の網戸も、目の大きさによっては蚊が侵入することがあるので、小さい目の物に取り換えるのがおすすめです。小さな子どもは体温が高いこともあって特に蚊に刺されやすくなるので、公園に遊びに行くときなどは特に念入りに対策をしてやりましょう。

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