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シラミ

シラミは、現在の日本で人に寄生する数少ない害虫のひとつです。頭部に寄生するアタマジラミと、陰部に寄生するケジラミの2種類が中心になります。アタマジラミの場合は、頭部を近づけたり頭部に触れるものを共有したりすることで移ることが多く、スイミングスクールや保育園のお昼寝などで子供の間で広まりやすいのが特徴です。シラミは髪の毛に卵を産み付け、卵は1週間ほどで孵化して頭皮から血を吸うようになり、翌日には産卵を始めます。孵化後は1ヵ月程度しか生きられないのですが、卵を産むことで増えていきますし、ほうっておくと周囲の人に広めてしまうこともあります。何よりも血を吸われると頭皮が非常に痒くなるので、見つけたらすぐに駆除するようにしましょう。シラミそのものは肉眼で見えないほど小さい虫ではないのですが動きが速いので頭皮近くにいるシラミを見つけるのは非常に困難です。その代り、シラミがいると頭皮に白いフケのような卵が付着しているので、それを探してシラミがいるかどうかを判断します。フケと見間違えそうな見た目の卵ですが、手で取るときにフケは簡単に取れますが、卵はしっかり付着しているので爪でこそげるようにしないと取れませんし、取ったものを爪で潰すとプチンと音を立てるようにしてつぶれます。シラミは、あくまでシラミがいる人と接触することで移るものであって、けっして不潔だから寄生されるものではありません。シラミがいる=不潔なイメージを持つことなく、発見したら落ち着いて駆除を行いましょう。シラミは普通のシャンプーでいくら洗っても駆除はできないので、専用のシャンプーを使います。シラミ駆除用のシャンプーを使えば孵化後のシラミは駆除できますが、卵は駆除できないので、数日おきにこのシャンプーを3~4回使うことで、卵に入っていたシラミは孵化を待って駆除することができます。孵化後も卵の殻は髪の毛に付着しているので専用の目の細かい櫛で取り除きます。また、定期的にこの櫛で梳くことによってきれいに卵が取れれば、専用シャンプーを使わなくても除去することは可能です。ケジラミの場合は、陰毛に寄生するので性交によって移ったり、シーツや布団などを共有したりすることで移る場合もあります。シラミ専用シャンプーは、基本的にはケジラミも駆除可能なので、こういったシャンプーなどで駆除するのが一般的です。

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