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トコジラミ(南京虫)

トコジラミは、年配の人には良く知られた害虫ですが、若い人の間ではあまり知られていないかもしれません。南京虫とも呼ばれる虫で、戦後日本でも大流行し、強力な殺虫剤で徹底的に駆除が行なわれたため1970年代以降はほとんど目撃されることがありませんでしたが、2000年を過ぎた頃から再び被害が報告されるようになっています。それに先立って欧米での流行が確認されていたことからも、外国から持ち込まれたものだと考えられますが、現在は特効薬も市販されていないことから駆除に困る例もあるようです。トコジラミは、昼間は家具や柱の隙間、畳の奥、マットレスの中などに潜んでおり、夜になると這い出してきて寝ている人から血を吸って生息しています。吸われると非常に痒く、人によっては湿疹が出ることもあります。全長5mm前後の赤褐色をした小さな虫で、丸みを帯びた形をしており、やや平べったい体が特徴です。名前にシラミが付くのでシラミの一種だと思われがちですが、どちらかというとカメムシなどの仲間になります。昼間は姿を現さないので確認するのが難しいのですが、住み着いている柱の角や家具の隙間などの周辺には黒い斑点ができるので、それを目印に探してみましょう。黒い斑点はトコジラミの糞です。駆除については、特効薬が市販されていないこともあって、専門業者に頼むのがおすすめです。とはいえ、家の隙間の奥に卵を産むトコジラミは、卵からしっかり駆除しないと何度駆除しても増えてしまいます。日本でも現在徐々にトコジラミの被害が増えてきているのですが、トコジラミを知らない世代が増えていることもあって、対応がスムーズにできていないところも少なくありません。ホテルなどの宿泊施設で発生する例も増えており、トコジラミの発生は宿泊業界にとっても頭の痛い問題になりつつあります。これ以上の発生を食い止めるためにも、トコジラミについての知識を周知させるとともに、消費者が使える駆除剤が必要だといえるでしょう。

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