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ユスリカ

ユスリカという名前は知らなくても、夏場に現れる蚊柱は誰でも目にしたことがあると思います。この蚊柱を形成する小さな虫がユスリカです。小さな蚊のように見えますが、分類上は昆虫網ハエ目ユスリカ科に属するため正確にはハエの一種ということになります。人を刺したり噛んだりということはありませんが、うっかり蚊柱をよけ損ねたりすると目や口に入ったりしてたいへん不快な思いをしたりします。中には、ユスリカが口に入ったり肌に触れたりすることでアレルギー反応を起こす場合もあるので、出来るだけ蚊柱には近寄らないほうがいいでしょう。ユスリカの困ったところは、なんといっても大量に発生するところです。1匹1匹のユスリカは小さくて駆除が大変なわけでもなければ、そもそも気ならないほど存在ですが、これが何百匹何千匹の数で蚊柱になっているのです。発生するのも屋外なので、殺虫剤をつかってもすべてを駆除するのは難しいですし、一つの蚊柱を駆除しても翌日には別の蚊柱が、ということの繰り返しになることも多いです。ユスリカの駆除を行うには、まずユスリカが発生しないような環境づくりをすることが大切です。ユスリカは、水中や湿った土などに卵を産んで幼少期を過ごしそこから繭と蛹を経て成虫になります。つまり蚊のように水たまりなどがあるとそこに卵を産んで発生しやすくなってしまうのです。できるだけ家の周りには不要な水たまりは作らないようにして、雨水などが溜まりやすい容器はひっくり返しておくなどのちょっとした対策でユスリカの発生はずいぶん抑えることができます。とはいえ、用水路の付近などでは水をなくしてしまうわけにもいかないことから、ユスリカの発生はやむを得ない場合もあります。ユスリカは人間にとっては不快な存在ではありますが、自然界にとっては有益な側面も持っており、河川で大量に産まれて幼少期を過ごすことで水の中の有機物が増えることを防ぎ、他の生物の餌にもなっています。だからといって故意に発生させる必要もありませんが、完全に撲滅してしまうほどの害虫ではないということは知っておくのもいいでしょう。

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